夜馬裕著『厭談 祟ノ怪』
最近全く活字を読んでなかったので怪談を文字で読もうと思って
夜馬裕さんが書かれた「厭談 祟ノ怪」という本を読みました
帯にも書かれている通り"厭な話"で素晴らしいお話がたくさん書かれていました…
もう文字を追う度にため息が出て、気持ちがどんより曇る。
誉め言葉に聞こえないかもしれませんが立派な誉め言葉です(笑)
怖い怪談というのも凄い良いんですが、聞いていて頭を抱えたくなる様なお話も大好きで夜馬裕さんはそんなお話をたくさん聞かせてくれる怪談師さんです
久しぶりに怖さで夜眠るのが嫌になるぐらい恐怖を感じました
読んだだけでこんなに怖いんだから体験した本人はどれだけ怖かったかと思うと
もっと怖さが増しますよね
個人的に好きなお話は「ばんもんの部屋」、「マレビトの塚」、「カセットテープ」。
眠れなくなったのは「もういいかい」でした
ここ数年、文字を追うのがしんどくて小説を読むのを止めてたけど今回読む手を止められませんでした!
個人的に山や村とか土地や集落にまつわるお話が好きで「マレビトの塚」は鳥肌モノでした…
怪談は本当に聞いていて楽しいですよねぇ
「もういいかい」はめちゃくちゃ怖いけど切ない所もあって読んでいて感情が複雑な感じになる良いお話です
怖いだけじゃないのが怪談?(OKAWA的に言うと怖談かな)の良い所ですよね
次は匠平さんの「北縁怪談」を読もうかなと思います
では、また!
夜馬裕さんの著書「厭談 祟ノ怪」